ステイトメント+経歴

村田 仁(むらた じん) 詩人
図像と空間と行為によって「詩」を残す。
他者と理解できること、できないことを注視する。
書きとめる姿、声にする姿を呈示。
参加者に詩作を促すワークショップ、詩の教室から作品を広げる。
緩慢として即時、即興的な 言葉の震えを求める。

Jin Murata Poet.
I leaves behind “poetry” through iconography, space, and action.
I pays close attention to what I can and cannot understand with others.
I presents poetry workshops, installations, and performances.
I wants a slow, improvisatory quiver of words.
(2024年 1月6日 記)

1979年 三重県出身。
 被災地への安否確認を読みあげるテレビ放送を呈示する「言葉で願う夜」(05)。クリスマスのコンビニにて詩を店内放送する「おじいさんに会いに行く、冬。」(’04)。
 美術館内を歩き回っては詩をその場でつくり、読み上げては鉛筆で書いてその場に置いていく「徘徊する詩”愛の前”」(’09)(「開館5周年記念展 愛についての100の物語」金沢21世紀美術館)。
地上アナログテレビ放送終了へ手向けた映像詩「世界の終了ではない」(’11–13) くうちゅう美術館 、入ることができない蔵から朗読が聴こえてくる
「蛙の国会、人の町」(’16)など、詩を行っている。
 また、中高生ら参加による「声変わりの日」(’10-11) 三重県立美術館。小牧市文化振興課主催絵画鑑賞講座での「絵画へラヴレター」(12) 、ポエトリーフィールドワーク「中川運河の詩から」(14、15)、小学三年生の詩作授業を基に展覧会を構成する「かえるのうた Beautiful Young Generations」(’17 文化フォーラム春日井)、イラストレーター安西水丸展のなかで、絵と詩を実作する「私の水平線」(’17 清須市はるひ美術館)、絵と詩の関係を話したあとで、展示された絵に向かって鑑賞者が詩を読む「え!から詩集を綴ろう」(’18 メナード美術館)、図書館内を廻って詩作を行う企画「図書館の森で迷子を楽しむ」(’18 名古屋市鶴舞中央図書館 ’22 北名古屋市図書館)。巡回展『谷川俊太郎 絵本百貨展』の関連企画 「まんまえ投壜通信」(’23 清須市はるひ美術館)など、ワークショップを通した作品も展開。
 詩人 小松亮一氏とのコラボレーション「ブルーマヨネーズ」(’99-)では 互いの詩を並立させ、混ざり合えないことを意識化し、ブックメイキングからなるプロジェクト作品「The Constellating Recollections. 記憶の星座化」(’03) では、写真家 山田亘氏と共に 他者との記憶の共有を試みた。

 名古屋市長者町トランジットビルにて「アートセンター[Yojo-Han]」をアーティスト四名と共にはじめる (12) (岡川卓詩、村田仁、安原弘高、山田亘 の四名)。
 アートセンター[Yojo-Han] では、詩の教室「詩から」を開講 (’14 – 現在) 。教室主催の朗読会や詩集刊行(’15、17)も行っている。
COVID-19 禍のなかでは、リモートでの開講(’20- )。
 NHK 文化センター名古屋にて詩の講座「詩を書く朝、心よ起きて。」(’15、16)「木曜ポエトリー 〜詩の宿題、それは命題〜」(’17 – ’23)も担当。
長者町で、都市農業とアートのプロジェクト「ART FARMing」(’19)に参加。
また、日独 国際交流展 ONGAESHI artist exchange の運営チームにも参加し、Künstlerhaus Bremenドイツ、ブレーメン市と、愛知県 一宮市にアーティストが行き交い滞在制作し発表する展覧会も行った。(’16-17)
 雑誌「東京荒野」に詩が掲載される。第4号「八月三十一日のお勝手」第7号「単色の憎愛」(共に ’16)第11号「LEUCHTTURM 1917 のように」(’17)第15号「星の後退」(’18)第20号「Like and Click」(’20)第35号「晴眼者の逆」(’23)
詩の朗読会「夜目の人」(’22)に合わせて同題の詩集も編纂。

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